2018年11月6日発売「dancyu」2018年12月号で「日本の車窓に冷凍みかんがあった頃」というコラム頁を担当しました。

「dancyu」というのは、見ているだけで「う、空腹過ぎて胃が痛い。はよご飯食べな!」状態にならざるを得ない食べ物雑誌です。
12月号は「おいしい鉄道旅」と題して、各地の鉄道に乗りながらおいしいものを追い求める記事がたくさん組まれています。

この記事のなかには地元・福井が登場し、ついでに表紙をえちぜん鉄道が飾っています!
福井の旅は、1泊2日で「そば」を6食手繰るというというものでして、取材自体にはかかわっていないのですが、掲載内容(の鉄道の部分だけ)をゲラの段階で確認させてもらいました。

それで私はというと、前述のとおり見開き2頁のコラムを書き、「懐かしい鉄道旅行のお供」を各種紹介しています。
といっても、私自身はJR育ちのため、誌面で取り上げた「懐かしい鉄道旅行」なんて何も知りません。
そこで、各種関係企業に取材をするとともに、周りの多くのおじ(い)さん方から想い出を頂戴しました。
本文中では架空の「鉄道おじさん」と実在の「蜂谷あす美」がおしゃべりしながら旅をしています。

そしてこのコラム頁でイラストを担当されたのは、名著『おじさん図鑑』でおなじみのイラストレーターなかむらるみさんです。
登場人物である「蜂谷あす美」もイラストになりました。

『おじさん図鑑』は、なかむらさんが色んなおじさんの生態を紹介するという非常に優れた1冊でして、私は発売早々大ファンになりました。
当時は、出版社で書店営業をしており、八重洲ブックセンター本店を担当していたところ、「八重洲ブックセンターにいそうなおじさん」の限定看板が立ちました。
書店の担当の方と仲良くさせていただいていた関係もあり、「展開が終わったらあの看板ください!」と予約し、あれからずっとうちの家宝になっていたのですが、まさかその宝物を描かれた方に、私のイラストを描いてもらえるという幸運な日がくるとは思ってもいませんでしたよ。

そっくり!

鉄道雑誌が組む「食べ物特集」もおもしろいですが、食べ物雑誌が組む「鉄道特集」は切り口が全然違っていて、非常に新鮮です。
書きぶりも含めて、私にとっては勉強になります。

特に福井の旅の頁を中心に「あ、ここ行きたい」というお店がいくつも出てきていて、付箋を貼りそうな勢いでいます。
旅や鉄道が好きな人にはもちろん、そうでない人にもおすすめできる1冊ですので、どうぞよろしくお願いします。